9条改憲阻止の会

米軍沖縄地域四軍調整官 ローレン・ニコルソン中将殿

 2017年10月12日午後5時30分に沖縄に駐留する米国第3海兵遠征軍に所属する大型輸送ヘリコプターCH53Eの墜落事件に遺憾の意を述べ、強く抗議をするものである。このヘリコプターは東村高江区車の牧草地に墜落し、炎上した。墜落した場所は人家の近くではあったが幸いにも人体に被害は発生していない。しかし。まかり間違えば死傷者がでる可能性が大きい非常に危険な事故であった。今後は地位協定で取り決めた人家の上空では訓練をしないという約束くらいは守るべきである。
 2004年8月にも大型輸送ヘリコプターCH53Dが沖縄国際大学に墜落した。このときも夏期休暇中のことで構内には学生がいないことが幸いして死傷者は出ていない。幸運と言うしかない。
 さりながら米軍は事故の内容を市民に説明する義務を負う。しかし、事故の詳細を知りたがったマスコミすら排除すべく米軍は地位協定を楯に規制線をもうけ一切の市民の出入を規制し、事故の全てを明らかにしなかった。破損、散乱した機材が接触した土までも持ち去り、全てを闇に葬りさった。今回、米軍は規制線をもうけずに日本の官憲に監視をゆだねはしたが、今回も闇に紛れ海兵隊を動員し、事件に関わる多くの物体を運び去った形跡がある。ローターに敷設されたストロンチューム90を収納した金属ケースの行方くらいは速やかにその所在を明らかにすべきである。
 貴殿は事故の概要を説明したが、謝辞の言葉は一切発しなかった。沖縄に駐留する米軍の長としては些か無礼であり、人を統率する人格に疑いを感じる。速やかに沖縄の市民に対して謝罪の言葉を述べられるよう助言する。

(9条改憲阻止の会 運営委員会

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